手軽に栄養を摂取できる完全栄養食は、忙しい現代人の強い味方です。時間がない朝食の置き換えや、栄養が偏りがちな食事の補完として人気を集めています。しかし、完全栄養食は一般的な食品と比べると価格が高めに設定されているものも多く、継続的に利用するにはコストが気になるところです。

完全栄養食を賢く取り入れるためには、価格対効果（コストパフォーマンス）の視点が重要になってきます。そこで今回は、完全栄養食のコスパを徹底比較。完全栄養食と普通の食事のコスパの違いや、おすすめの商品をご紹介します。完全栄養食を始めてみたい方、より効率的に活用したい方は、ぜひ参考にしてください。

完全栄養食のメリット

完全栄養食は、1食で必要な栄養素をバランスよく摂取できる画期的な食品です。忙しい現代人の食生活をサポートする完全栄養食は、手軽に栄養を補給できることから、特に時間のない朝食の置き換えや、栄養が偏りがちな食事の補完として注目を集めています。

また、必要な栄養素が計算されて配合されているため、食事の管理がしやすいというメリットもあります。さらに、一般的な食事と比べて準備や片付けの手間が少なく、時間の節約にもなります。

完全栄養食の種類

完全栄養食には様々な形態があり、それぞれの特徴を活かした使い方ができます。代表的なものとして、食事タイプ、粉末・ドリンクタイプ、お菓子タイプの3種類があります。食事タイプは主にパンやパスタなどの主食として摂取でき、食事の満足感も得られます。粉末・ドリンクタイプは水などに溶かして飲むタイプで、手軽に栄養補給ができます。お菓子タイプはバーやグミなどの形態で、間食としても活用できる特徴があります。

食事タイプ

食事タイプの完全栄養食は、咀嚼による満腹中枢への刺激があり、食事としての満足感を得やすい特徴があります。同じ商品でも味の種類が豊富で、飽きずに継続できる利点があります。パンやパスタなどの主食として摂取でき、普段の食事に近い形で栄養を補給できます。

一方で、調理が必要な場合や食べる時間が必要になるという特徴もあります。しっかりとした食事として栄養を摂取したい方に適しています。

粉末・ドリンクタイプ

粉末・ドリンクタイプの完全栄養食は、水などに溶かすだけで簡単に栄養補給ができる利点があります。準備や片付けの手間が少なく、忙しい朝食時などに重宝します。また、持ち運びが容易で、外出先でも手軽に栄養補給できます。

しかし、咀嚼による満腹感は得られにくく、食事としての満足感は食事タイプと比べると劣ります。時間がない時の栄養補給や、運動時の栄養補給として活用するのに適しています。

お菓子タイプ

お菓子タイプの完全栄養食は、バーやグミなどの形態で提供され、間食として気軽に栄養補給できます。甘いものや間食を我慢できない人でも、栄養バランスを考慮しながら摂取できる利点があります。

ただし、通常の食事へのプラスアルファとして摂取すると、カロリー過多につながる可能性があります。食事量を調整しながら、間食の置き換えとして活用するのが理想的です。

コスパ重視！完全栄養食を選ぶポイント

完全栄養食を継続的に摂取するためには、コストパフォーマンスの視点が重要になります。価格、栄養価、腹持ちの良さなど、複数の要素を総合的に判断して選ぶ必要があります。以下では、価格とのバランス、栄養バランスの確認、腹持ちの秘訣という3つの観点から、完全栄養食選びのポイントを詳しく解説していきます。

価格

完全栄養食の価格は、タイプや商品によって大きく異なります。一般的に、粉末・ドリンクタイプは1食150円程度から、食事タイプは1食350円程度から、お菓子タイプは1食200円程度からとなっています。

継続的な摂取を考えると、自身の予算に合った価格帯の商品を選ぶことが重要です。まとめ買いや定期購入を利用することで、さらにコストを抑えられる場合もあります。

栄養価

完全栄養食に含まれる栄養素の種類や量は、商品によって異なります。主要な栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質に加え、ビタミンやミネラルの含有量をチェックしましょう。

また、商品によっては食物繊維や乳酸菌などの追加成分が配合されているものもあります。自身の目的に合った栄養バランスの商品を選ぶことで、効果的な栄養補給が可能になります。

腹持ちの良さ

腹持ちの良さは、完全栄養食を継続する上で重要な要素です。食事タイプは一般的に腹持ちが良く、粉末・ドリンクタイプやお菓子タイプは比較的腹持ちが悪い傾向にあります。

これは咀嚼回数や食物繊維の含有量が影響しています。食事の置き換えとして使用する場合は、特に腹持ちの良さを重視して選ぶことをおすすめします。満腹感が持続しない場合、補助的な食材と組み合わせる工夫も効果的です。

完全栄養食は普通の食事と比べてコスパが悪いのか？

完全栄養食のコスパを考える際は、単純な価格だけでなく、必要な栄養素がバランスよく配合されているという価値も考慮する必要があります。一般的な昼食では、バランスの良い食事を摂ろうとすると、複数の食材を組み合わせる必要があり、結果的にコストが高くなりがちです。一方、完全栄養食は1食で必要な栄養素を効率的に摂取できるため、栄養価値という観点からもコストパフォーマンスが優れているといえます。

昼食の平均価格と比較

一般的な昼食と完全栄養食を比較してみましょう。平均的なサラリーマンの昼食費は600円から700円程度とされていますが、完全栄養食はこれよりもリーズナブルな価格設定となっています。

パンやパスタなどの食事タイプは1食350円から600円程度、粉末タイプは1食150円からと、通常の昼食よりも経済的に栄養を摂取することができます。また、完全栄養食は必要な栄養素がバランスよく配合されているため、栄養面での価値も高いといえます。

さらに、まとめ買いや定期購入を利用することで、より一層コストを抑えることができます。価格と栄養価値の両面から見ても、完全栄養食は十分なコストパフォーマンスを備えているといえるでしょう。

完全栄養食の価格相場

完全栄養食の価格は形態によって大きく異なります。一般的に粉末・ドリンクタイプが最も経済的で、次いでお菓子タイプ、食事タイプという順番になっています。ただし、食事には栄養摂取以外にも、食事を楽しむ、他人との交流を深めるといった重要な役割があります。

そのため、完全栄養食で全ての食事を置き換えるのではなく、時と場合に応じて使い分けることが賢明です。普段の食事でしっかり栄養を摂りつつ、忙しい時や栄養が不足しがちな時に補助的に活用するのが理想的な使い方といえます。

完全栄養食のおすすめ5選

【日清食品】完全メシ ｜ カップヌードル 汁なしシーフード

通常のカップ麺と変わらない美味しさと、完全栄養食としての栄養価を両立した商品です。クセのない味わいで食べやすく、食べ応えも十分あります。手軽さも特徴で、お湯を入れて待つだけで食べられます。

食べたあとは外袋を捨てるだけなので、洗い物の手間もかかりません。食後3時間経っても空腹感を感じにくく、普段のカップ麺に比べて腹持ちが良いのも特徴です。

【日清食品】完全メシ ｜ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば

濃厚な味付けで満足感が高く、完全栄養食とは思えない美味しさが特徴です。麺がもちもちしておりしっかりと噛むことで満腹感を得やすく、食事としての満足度が高いです。

調理はお湯を入れて待つだけと簡単で、片付けも楽です。味の濃さは好みが分かれる可能性がありますが、濃い味付けが好みの方にはおすすめです。

【ベースフード】BASE FOOD BASE BREAD

そのまま食べて捨てるだけという手軽さが特徴的なパンタイプの完全栄養食です。作業しながらでも食べられ、チアシードが入っていることでプチプチとした食感も楽しめます。

パンの生地がもっちりとしていて食べ応えがあり、食後も満足感が持続します。甘さは控えめで、おやつというよりは食事として適しています。持ち運びやすく、保存期間も長いため、忙しい朝食時の置き換えに最適です。

【マージェリック】もがな 完全栄養食カレー

市販のレトルトカレーと遜色ないおいしさで、食事としての満足感が高い商品です。カレーには大きめの具材が入っており、食べ応えも十分です。管理栄養士監修のもと、必要な栄養素がバランスよく配合されています。

湯煎で温めるだけの簡単調理で、自宅での食事に最適です。一般的なレトルトカレーよりも価格は高めですが、栄養価を考慮すれば十分コストパフォーマンスに優れているといえます。

【ベースフード】BASE FOOD BASE BREAD ｜ ミニ食パン

小さめサイズで持ち運びやすく、朝食やランチとして活用しやすい商品です。調理不要でそのまま食べられ、食べた後は袋を捨てるだけと手軽です。チアシードが含まれており、プチプチとした食感が特徴的です。

腹持ちも良く、1食分としての満足感が得られます。レーズン入りなど様々なフレーバーがあり、気分に応じて選べます。作業の合間にも食べやすく、忙しい方の強い味方になってくれる商品です。

まとめ

完全栄養食は、普通の食事に比べてコストパフォーマンスが優れていることがわかりました。ただし、完全栄養食だけに頼るのではなく、普段の食事としっかり組み合わせることが大切です。自分のライフスタイルや目的に合った商品を選び、上手に活用することで、効率的に栄養を補給しながら食費も抑えることができます。まずは少しずつ試してみて、自分に合った完全栄養食を見つけていくことをおすすめします。